7ch

報告17: 幸せとは無限に寿司を食うこと

まずはじめにふみねぇ(@171Cherrybr)に感謝したい。誘ってくれて、そしてお寿司をご馳走してくれて本当にありがとう。

めちゃくちゃ美味しくて綺麗な写真が撮れたので今日は上野の寿司食べ放題店に行った話をする。

そもそも寿司の食べ放題店というのはなかなかに珍しいとは思わないだろうか。巷では100円寿司店が幅を利かせており、大学時代にバイトをしていた個人寿司店の店長はそのことをいつも嘆いていた。あんなもんは本物の寿司じゃねえと。その個人寿司店で出される寿司が本物かどうかは、残念ながらほとんど「偽物の寿司」しか食べたことのない私にはわからなかったが少なくとも回転寿司よりは美味しく、(家から徒歩30秒の職場だったというのもあるが)その賄いのためだけにそのバイトを始めたといっても過言ではなかった。賄いは美味しかったが、昔ヤンチャしてた店員のヤンチャ自慢を聞くのが面倒だったため辞めてしまったが。

ところで少なくとも私が最後に本物の寿司を食べたのはもはや2年前だ。札幌に住んでいた頃何か成し遂げたらお寿司を食べにいこうと決めていて、結局2年間の滞在期間の中で寿司を食べたのは大学4年の卒業間近1回だけである。当時は大分ストイックに生きていたが、現在はそのような縛りは特に設けておらず、寿司だって食べ放題だ。

上野で4000円で寿司食べ放題の店を見つけたので行きたい

きっかけはこのツイートにいいねを押したことだった。いいねを押したらすぐにふみねぇからLINEがきた。研究の方の進捗がどうなるかわからなかったため最初は回答を保留していたのだが、こういうときにすぐに誘ってくれるのは本当にありがたい。大人になってはじめに失うのはアクティブな友人だと思うのだが、ふみねぇが誘ってくれたおかげで外出の機会も得られ楽しい時間を過ごすことができた。

積もる話をしている間にとうとう寿司...ではなく茶碗蒸しがきた。

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茶碗蒸し

一口食べてわかったのだが、個人寿司店と同じ本物の味がした。この店はきっと美味しい。次に届いたのはとらふぐとうにだった。肉とうに、キャビアを同時に食べたのは始めてであったのだが(キャビアは単体ですら食べたことがなかった)、これが資本家の味...と感動した。ちなみにキャビア単体で食べてみたのだが、しょっぱいような苦味のあるような複雑な味がして、珍味ってようわからんなあというのが感想だ。

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その後は通常の寿司食べ放題、好きなものを注文して好きなだけ食べて良いというものだった。1回あたりの注文は1テーブル20貫までであり、この店の寿司全部食べ尽くしてやるぞという勢いだったのだが、結局二人で60貫に満たないくらいであった。

炙り縁側がやたら多い注文だが、炙り縁側はふみねぇの好物だ。その右側は鯨なのだが、鯨って美味しいんだなと思った。

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ふみねぇは炙り縁側がすき

バリエーション豊かな寿司をたくさん食べることができた。

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本当に美味しい品々だった。贅沢をして生活ハードルがあがると苦労してしまうので、ここしばらくはカップ麺で中和しようと思う。あらためてふみねぇありがとう。

ちなみに店はここ

hina-sushi.com

報告15: 下手な配色が許されるのは小学生までだよね

煽りタイトルですみません。毎日投稿しているとタイトルが思いつきません。

さてそろそろ卒論発表の時期ではなかろうか。大学4年生のころは自身もあまり発表になれておらず、ゼミのゆるっとした環境での発表があるのみで、あまり発表資料にも力を入れてこなかったように思う。しかし大学院生となり、学会での発表や研究会での発表など「外部に見てもらう」ための発表をする機会が増え、発表資料の作成も力を入れざるを得なくなった。上手な発表ができているとは言わないが、少なくとも見れるレベルの発表にはなってきたと思うし、発表資料の作成も質が向上してきたように思う。

一方でひどいスライドとしてはよく役所のスライドが槍玉に上げられる。

確かにこのような資料となる合理的な理由はあってその理由に納得できるのだが、やはり発表の場には適さない。この資料をもって発表した際には「1スライドに伝えたいことを1つ」だとか、「文章を書かずに伝えたいキーワードを書く」だとかの指導が入ることが多い。

しかし、色、特に配色に気を使うべきという指摘はあまり入らないことが多いのではないか。配色に気を使わない資料は目を疲れさせてしまう(逆にこの性質を利用することもできそうだが)し、何よりもカッコ悪い。他の人の発表資料を眺めている際には「配色に気を使えばもっと良い資料になるのに」と思うことが多い。そこで今回は配色に関する話がしたい。インターネットさえあればたとえセンスが絶望的であっても、楽に綺麗で見やすいスライドを作成することができるのだ。

私が愛用しているのはColorSpaceというサービスである。

mycolor.space

使い方は非常に簡単だ。まずは色を選択する。

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今回は筑波大学のスクールカラーを使ってみよう(ちなみに学内発表のときにその学校のスクールカラーを基調にすると、親しみやすい資料になるような気がする、個人的な感想だが)。入力が終われば、あとはGENERATEボタンを押すだけである。

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Generic Gradientという綺麗なグラデーションを作成することができた。あとはコピペで色を指定していくだけだ。

また3-Color-Gradientという機能は、3色指定してシームレス(切れ目のない)なグラデーションカラーを作成することができる優れものだ。私は#FF80B3、#B380FF、#80E6FFというカラーを好んで使うのだが、この3色に対してうまく間の色を補間することで、下の画面の背景のような綺麗なグラデーションを作成することができる。

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これらをもとに斜め45度に色をつけてみよう。f:id:nakahara_nanase:20220126192727p:plain

ColorSpaceの綺麗なグラデーションをうまく再現することができた(Pythonのmatplotlibという機能を用いている。 y=x+kとして kをいろいろ動かすことで色に変化をつけている。数学が役に立つ一例だ。)。また我らがPowerPointでも再現してみよう。

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最初はこのようなグラデーションだが角度と色を調整し、

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ここまでの仕上がりになる。PowerPointではグラデーションの分岐点を10個までしか置くことができないので、3-Color-Gradientで生成した色のうち一部の色については除く必要がある。またそのまま使うと色が濃すぎるため透明度などをうまく調整する必要がある。その際分岐点の透明度を一律で設定するのではなく、各点ごとに小さく調整していくことで自然な仕上がりになる。どうだろう今にもAppleの文章なんかを喋り出しそうではないか。

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今回は配色に気を配ろうという記事であった。確かに基調の色を決めて配色を決めて、調整してという過程は面倒なのだが、配色に気をつけるだけでグッと見栄えが良くなるのでぜひ活用してみてほしい。

とはいえ先ほどまでに紹介してきた配色は、あくまでタイトルスライドやスライド上部(すなわちヘッダ部分)などでの使用を想定している。これは色覚の多様性に配慮するためである。色覚バリアフリーな資料を作成するためには気をつけるべきポイントがいくつかあるのだが(ぜひこちらこちらをみてほしい)、色が重要な情報を持つ時は色覚の多様性に配慮した配色が必要である。たとえば、以下の2つの図は一見上の図のほうがおしゃれに見えるのだが、これが重要な結果であり最も伝えたいものであった場合には適さないといえる(かもしれない)。これは隣り合った色がいずれも暖色系であり見分けづらいのだ。

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2枚目の図は違いに寒色系と暖色系が交互になっているため1枚目よりは色覚バリアフリーな図となっている(個人的には緑と赤の部分はもう少し明度に差をつけるべきだと思っているが...)。

また、背景が白のスライドにも注意が必要だ。背景が真っ白であると見ている人が疲れてしまうのだ。そこで以下の図のように少しばかりグレーのものを背景色にするとよい。1枚目のスライドよりは明るさが落ちついておりめに優しい背景になっている。

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本当はフォントにもこだわるべきなのだが本ブログで扱う内容を大幅に超えるので省略する。私は和文メイリオ、欧文はSegoe UIを使用している。ということでこれから発表を控えている全ての人に向けて、見落としてしまいがちな色に関するアドバイスを書いた。おしゃれな配色を生み出してくれたデザイナーさんや、色覚バリアフリーに関する研究をおこなっている人など様々な人の業績の積み重ねに感謝したい。

最後になるが配色といえばMika Pikazoさんの配色が好きだ。

浅い感想だが、鮮やかな色を何色も使うのにすごく綺麗にまとまっていて、キャラがいきいきとしていて本当に素晴らしいと思った。

報告11: あるYoutuberについて(1)

焼肉が嫌い、あるいは苦手な人はあまりいないのではないだろうか。私も焼肉好きの一人だが、最近個人的に面白いなと思っているYoutuberがいるので紹介したい。それは「お肉のおじちゃん」である。

www.youtube.com

お肉のおじちゃんは、実際に長崎県で「炭火焼肉あおい」という焼肉店を営んでいる方なのだが、Youtubeでは実際に牛肉などの前処理をしながら部位についての知識や焼肉店を営む難しさなどを解説している。リスナーにとってそれらの知識はほとんど役立たない知識だと思うのだが、おじちゃんの解説は非常に上手でおもしろい。動画1本あたり10分程度でまとまりもよく、最近の動画は特に編集も丁寧で非常に見やすい。私はほとんど全ての動画を見た。

お肉のおじちゃんを知ったきっかけは牛宮城の炎上解説動画なのだが、現在は非公開となっている。ネットでは「ヒカサコ牛のランクはB2w w w w」のようなまとめ記事をよく見かけるが、「B2なのではないか?」と発言した方がこのお肉のおじちゃんである。切り取られて拡散されて叩かれている現状を見て、インターネットは本当に難しいなと感じさせられる。

一方で個人的にお肉のおじちゃんの動画の中で1番為になったものは以下の動画である。

youtu.be

サムネイル中の左下の肉は若干黒い部分がみられるが、お肉のおじちゃんはこの黒い部分について解説している。私は東京に住んでいた時にOKマートをよく利用していたのだが、豚肉や牛肉がよくこの状態になって売られていることがあった。焼いてしまえばわからないのだが、私はこのような状態の肉を避けて買っていた。OKマートは他のスーパーよりも価格が安いので(少なくとも私の印象ではそうだった)、安さとクオリティはトレードオフなのかなあと思っていたのだが、お肉のおじちゃんによればこの状態は熟成の証拠らしいのだ。

ほかにもシャトーブリアンの定義について解説した動画や、

youtu.be

焼肉店の仕込み風景など

youtu.be

おもしろい動画がたくさんある。特に仕込み風景が面白く50℃洗いなど初めて知ったことがいくつもあった。どこまでをシャトーブリアンとするのかは店の裁量によるだとか、本当にいろいろな知識を仕入れることができて面白い。お肉のおじちゃんは本当に「頼れるおじちゃん」感があってこれからの動画が楽しみである。私が登録した時には登録者数が1万人もいなかったのだが、最近2万人を超えるなどすごく勢いがありもっともっと伸びてほしいなと思った。是非とも動画を見てほしい。